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高力ボルト接合とは?使用される部材と強度の理由、規格などについて

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高力ボルト接合とはどういった接合方法なんですか?

高力ボルト接合とは剛接合の一つでコンテナハウスの建築に用いられることもあります。高い強度を持つ高力ボルト(ねじ)を使った接合方法です。溶接接合と共にラーメン構造によく用いられます。

高力ボルトを使った接合方法

高力ボルトの接合とは

高力ボルト(ハイテンションボルト)とは、通常のボルト接合より高い強度と張力をもつ接合方法で、重量鉄骨構造の建築物のほとんどに、高力ボルトが使用されています。

高力ボルトを使った接合方法は、接合部材間の摩擦力を利用して強度の高い接合を行います。

高力ボルトの特徴

私たちが想像するボルトはボルトの根元までねじが切られていますが、高力ボルトは頭の方だけねじが切られていて、それ以降はピンのようにツルツルの状態になっています。

高力ボルトもボルトも多数のボルトによって接合が行われ、力が加わって変形しても接合部だけは変形しないように強度を保つことができます。

高力ボルトがコンテナで用いられる場面

必ずしも使われるわけではない

高力ボルト接合は、コンテナハウスで用いられることがありますが、建築する上で必ずしも使用される接合方法ではありません。

コンテナハウスは主に溶接

建築用コンテナの梁と柱の接合には溶接という溶かして部材同士を接合する方法がとられています。

そのため建築用コンテナを単体で利用する場合には、溶接のみで高力ボルト接合が使われることはありません。

高力ボルトが使われるケース

ただしコンテナハウスは一つのコンテナをつなぎ合わせたりしてデザイン性の高い設計をすることも多いため、いくつかのコンテナを繋ぎ合わせて建築する場合には、コンテナとコンテナを繋ぐ役割として高力ボルト接合が用いられます。

高力ボルトの種類

高力ボルトの種類には、

  • 高力六角ボルト
  • トルシア形高力ボルト
  • 溶融亜鉛めっき抗力ボルト

があります。高力ボルトは先に仮ボルトを使って仮の接合が行われ、そのあと本締めとして高力ボルトを使った接合が行われます。

トルシア形高力ボルト

トルシア形高力ボルトは、高力ボルトの中でも最もよく使われている代表的な高力ボルトです。

トルシア形高力ボルトは他のボルトに比べてボルトの締め付けの手間が少なく、かかる費用の削減や工期を短くできるメリットがあります。

高力ボルトの接合方法

高力ボルト引張形

高力ボルト引張形の接合方法は、力がかかった部材に生じる抵抗力の方向にボルトを留める接合方法です。

主要な部材の場合、高力ボルト・ボルトは少なくとも2本以上で接合する必要があります。

高力ボルトせん断形

対して高力ボルトせん断形の接合方法は、力がかかった部材に対して生じる抵抗力の方向に対して直角にボルトを留める接合方法です。

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