杭工事とは?地中に支えになる杭を打ち込む工事

杭工事とは

地下に杭を打ち込む工事

杭工事とは建築物を支えきることができる「杭」を造る工事です。杭工事では杭が建築物を支えることができるほど地盤深く「支持地盤」まで杭を築造します。

杭工事の前に行っている山留め工事と同じくも杭工事も地盤や建築物のに深く関係するため、敷地にかかる重みや土質などの条件を考慮して工法を選択しなければなりません。

支持地盤とは

建築物を支えられる地層

支持地盤とは「支持層」とも言われ、建築物の重荷を基礎や杭で伝達したときに、その構造物を支えることができる地層のことを言います。

そのため建築物の重さや規模によって、その建築物に必要な支持層も変わってきます。

杭工事が行われるタイミング

山留め→杭→掘削

杭工事は地盤を支える「山留め工事」という工事と、土を掘り返す「掘削工事」の間に行われます。地下の基礎工事の一つです。

地盤が弱い現場でいきなりクレーンを使用すると、工事中クレーンがひっくり返るなど、事故に発展する可能性もあるので、注意する必要があります。

杭工事は大きく2種類

杭工事には、

  • 場所打ちコンクリート杭
  • 規制杭(規制コンクリート杭、鋼管杭)

この二つの工法があります。この2つの工法の違いを杭工事の流れや手順と一緒にご紹介します。

場所打ちコンクリート杭

場所打ちコンクリート杭とは

場所打ちコンクリートとは地盤を掘削してあらかじめ穴を開け、その穴に生コンクリートを流し込み、現場で杭を造る工法です。

現場でコンクリートを流し込んで造るため、70mという長さの杭もつくることもできます。

場所打ちコンクリートの工法

場所打ちコンクリートの主な工法には、

  • アースドリル工法
  • オールケーシング工法
  • 深礎工法

などがあります。

場所打ちコンクリートの流れ・手順

  1. 孔(あな)を開ける
  2. 孔が崩れないよう表層ケーシングを設置する
  3. 孔の中に安定液(ベンナイト溶液)を注ぐ
  4. 支持地盤まで深く掘削する
  5. 地盤深くまで掘削する
  6. 孔に格子状になった円筒状の鉄筋かごを入れる
  7. パイプを使って底からコンクリートを流す
  8. 途中までコンクリートを流して固まるまで数日待つ
  9. 孔の上部分を土砂で埋め戻す

※アースドリル工法

既製杭(既製コンクリート杭、鋼管杭)

既製杭とは

既製杭(既製コンクリート杭、鋼管杭)とは、工場であらかじめ造った杭を現場にもって行き打ち込む方法です。

上の場所打ちコンクリートとの決定的な違いは、杭を造る場所です。既製杭の場合はすでに造られた杭を持ち込むため、工法や杭の種類によって造れる杭の長さが変わってきます。

既製杭の工法

既製杭の施工法には打込み工法と埋込み工法があります。

昔は杭を上から大型ハンマーのような機器で打ち込む打込み方法が用いられていましたが、最近は近隣の騒音や振動に配慮した埋込み工法が採用されることが多くなっています。

既製杭の流れ・手順

  1. オーガーを回転させながら支持地盤まで掘削する
  2. 掘削後にセメントミルクを先端に流し込む
  3. 既製コンクリート杭を挿入する
  4. 溶接やプレートとボルトで固定する
  5. 杭を回転させ先端を支持地盤に押し込む
  6. セメントミルクで固める

※プレボーリングセメントミルク工法