コンテナハウスを生かした被災支援活動!番屋の設計と設置

コンテナハウスの利点を生かした被災支援活動

コンテナハウスを利用して被災支援活動を行えるとずっと考えていました。そして東日本大震災によって大きな災害がもたらされてしまった地域に対して支援を行えないかとアピールをしてきました。

そんな中、今回復興のお手伝いをさせていただいたのは志津川町の主要産業である水産業復活のために必要な番屋を建てること。

なんとアメリカの「Architecture for humanity」の寄付によって建設支援を行うことが可能になりました。

震災前は15人の漁師さんが別々で漁業を行っていましたが、震災にからの少しでも早い復興を目指し、共同経営として養殖の再開、町の復興を目指したプロジェクトです。養殖が進み、安定したら直売所やオイスターバーの増築も考えて作られています。

40フィート2台を使い、真ん中に作業スペースも確保したローコストハイクオリティ番屋

地震で崩れることのない頑丈な躯体を用いたコンテナハウス番屋。

漁師さんの作業が行えるように両サイドに40フィートのコンテナを置き、梁でつなぐことで中間スペースを作り出しています。

40フィート、12.192mある長さのコンテナで、作業をしたり宿泊ができる部屋も設置しています。

見えてきた被災地での問題

作業者を確保することの難しさ

作業者を確保することの難しさが見えてきました。作業してくれる方たちも現地の方であれば被災している人がほとんどです。

こうした状況下では人の確保だけでなく、施工するための物の確保が難しかったりと、複合的な要因でうまく噛み合わない期間がありました。

結果的に予定設置期間を大幅に越えてしまう結果となりました。支援の難しさを感じました。

コンテナハウスのメリットの生かし方

コンテナハウスは設置施工の早さも大きなメリットです。ほとんどを工場で作り、その間に現地に基礎を設置し、電気水道ガスなどのライフラインを整え、コンテナ輸送後に設置、内外装を行ったり、ライフラインを繋ぎます。

木造建築や一般的な重量鉄骨建築に比べて遥かに早い工期を実現できる形でありながらも、大幅に設置期間が遅れてしまうのであれば、その他の建築ではもっと難しいということになります。

より被災地の状況に即した、コンテナハウスのメリットを生かした復興支援を考えていく必要性を感じています。

復興の今後の課題

現地の方に仕事をお願いすることが復興のひとつにもなり得ますし、予定通りの早い工期で完成させることも非常に大切です。このように建築ひとつをとっただけでも課題は山積みですが、全体としては

  1. 三陸地域の未来を見据えた都市計画のありかた、復興のプロセス
  2. 原子力エネルギーの考え方とエネルギーの総合的課題と私たちのライフスタイルのありかた
  3. 地域が地域特性の中で生きて行くアイデンティティーを持つ事が出来る復興開発

という非常に難しい課題に直面しています。

ABOUTこの記事をかいた人

CONTAINER BASE編集長 松浦

キャンプ大好き30代後半のコンテナベース編集長。コンテナハウス企画・製造・販売に関わり、「見慣れたものではない、面白いものを作ることができる」ことを知ってほしいと、コンテナベースから情報発信していくことになりました。